穴あけ(スリーブ)関連の具体例
●コウモリが侵入したケース(戸建て)
①スリーブがなく、外のパテに隙間があったためコウモリの住み家になっていました。

②黒いものはすべてコウモリの糞で、隙間からぽろぽろと落ちてくるほどです。

③コウモリさん。

ポイント:穴あけ後は必ずスリーブを入れるのが大切です。また、外側のパテはしっかりと穴を埋めてもらいましょう。逃げていったのを入れて6匹のコウモリの寝床となっていました。
●穴あけの失敗例(中古戸建て)
①穴は元々空いていて、リフォームで壁紙を張ってありました。

②完全に筋交いに穴が空いていますが、業者が解らないので泣き寝入りです。

ポイント:穴あけは戸建てでは1番大事な工程ですので、新築の方は必ず図面を用意して構造を確認してもらいましょう。また、穴あけ後に確認をさせてもらいましょう。
●古いエアコンの穴の様子
①20年前のエアコンを取外した後

②埃を落とし、スリーブを入れます。

③スリーブの外側は周りにコーキングします。

④こちらは奥に見える筋交いの真ん中に穴が開いています。

⑤過去の業者名は解らず、このままスリーブを入れてからエアコンの取付となりました。

<発泡ウレタン断熱>
①<埃が広がらない様にビニール袋と埃カバーで養生をします。>

②<石膏ボードを空けるとやはり断熱は発泡ウレタンでした。>

③<壁紙→石膏ボード→断熱→透過防水シート→構造用合板→通気層→サイディング>

④<スリーブをいれて、つばの回りはコークボンドでシールします>

<発泡スチロール系断熱>
①<穴開け室内側から>

②<穴あけ外側から>

●壁の構造
壁紙→石膏ボード→断熱材(ビーズ法ポリスチレンフォーム)→構造用面材(パーティクルボード)→透湿防水シート→通気層→サイディング、となっています。
③<スリーブ室内側>

④<スリーブ外側>

●スリーブ
スリーブは室内側と室外側ともにシールします。
①<穴あけ前>埃が広がらない様に養生をします。

②<貫通後>防塵カバーで埃の飛散を防ぎつつ開けます。

③<スリーブ>貫通スリーブは必ずいれます。また、シーリングも行います。

④<室内機>
室内機を設置します。


①<壁の構造、内側より>
壁紙→石膏ボード→断熱材(スタイロフォーム)→構造用面材(パーティクルボード)→通気層→サイディング、となっています。
※建築会社によって、壁構造は様々です。
※手前の木材は補助材(一二三材)で、石膏ボードをくぎで止めるための下地材なので、欠損は問題ありません。

②<スリーブ>
エアコンの左横壁に配管を通します。写真はスリーブと室内カバーの下地を取り付けたところです。
スリーブは少し隙間が空きますので、コークボンドでシールします。(気密を考慮)

①<修理前>
既存エアコンの取外し後の写真ですが、室内の方が低く、室外が高くなっています。(逆勾配)
この状態ではドレン排水が室内に逆流するおそれがあります。実際、古いエアコンでは水漏れがあったそうです。

②<修理後>
室外側には雨戸があるため、これ以上下げることが出来ませんので、室内側を高くして、下側はパテで処理対応にしました。※今回は、脱着工事の付帯工事なので料金は発生していません。

③<切り欠き>
上記と同じ建物の2階ですが、柱をくり抜いていました。下調べをじっくり行えば、このようなミスは起こりえないはずです。